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競売で強制退去になった後はどこに住む?選択肢や手続き、留意点について

競売は、市場価格よりもかなり安く買いたたかれてしまうことが多いので絶対に避けたいところですが、住宅ローンの問題を放置していると最終的に自宅は強制的に競売にかけられてしまいます。

競売が成立した場合、債務者は所有権を失うためそのまま住み続けることはできません。居座ろうとしても強制退去処分となり、結局は追い出されてしまいます。

競売で家を取られた後、債務者は自分で住みかを探さなければならないので、本章では強制退去後の住居確保の手段や手続き、留意点などについて見ていきます。

 

 

競売で強制退去になった後はどこに住む?

自宅を追い出された後、債務者は金銭的余裕がない中で自分や家族を守るための住居を独力で確保しなければなりません。

ここでは考えられる選択肢や留意点などを見ていきます。

強制退去までの流れを知りたい方は「競売で落札された後、強制退去までの流れとリミットを確認」をご覧ください。

 

では、見ていきましょう。

 

①両親の実家に身を寄せる

可能であれば、両親の実家に避難できれば一番安心できるかもしれません。

ただ、両親が亡くなっていれば不可能ですし、仕事の都合で遠く離れた故郷に帰ることができないということもあるでしょう。

また、子供がいれば転校が必要ですし、配偶者と両親の関係が良好でないと実家といえども肩身の狭い思いをするかもしれません。

 

②親類宅

実家が無理な場合は親戚を頼ることも選択肢になります。

実際には普段付き合いがなく希望が持てないケースの方が多いと思われ、単身や夫婦二人であれば可能であったとしても、子連れだと面倒やトラブルを恐れて断られる可能性が高くなります。

 

③友人宅

頼れる親戚もいない場合、短期間だけであれば友人宅に身を寄せることができるかもしれません。ただし、友人と言っても元は他人ですから、本当に一時的な避難に限られることが多いと思われます。

付き合いの深さにもよりますが、アパートを探す間の数日だけ、数週間だけという条件付きでないと受け入れる側のリスクが大きいので、可能であったとしても急いでアパート探しを進める必要があるでしょう。

 

④賃貸物件を探す

敷金、礼金などのある程度まとまった金額が必要ですので、賃貸物件を見つけることも難しいケースがあります。

資金的に何とか都合が付く場合、親戚や友人宅に身を寄せながらできるだけ早く物件探しを成功させられるように動きましょう。

賃貸物件を調達するにあたっては、競売を実施されたことによる信用情報が影響するのではないかと心配される方が多くいます。

 

この点については次の項で解説しますので参考になさってください。

 

⑤競売買受け人と交渉する

成功の可能性はかなり低いですが、家賃を払ってそのまま住み続けることができないか、競売の買受け人と交渉を試みることもできます。

ただし、競売の買受け人の多くは転売することを考えているか、自分で住むために購入を考えているため、元の所有者にそのまま住まわせて家賃収入を得ることを想定していません。想定する用途が元々異なることから、交渉すらできないことが多いと思われます。

仮に一考の余地があるなと思われたとしても、ローンを滞納するほど金銭的に困窮した相手がしっかり家賃を払ってくれるか?という疑念を持たれ、交渉が成立しないことも考えられます。

 

 

賃貸契約の際に信用情報は影響しない?

競売の前提となるローンの返済を焦げ付かせた事実は金融事故として個人信用情報に登録されるため、以後は一定期間借金ができなくなるなどの影響がでます。

これが不動産を借りるにあたってどう影響するかですが、基本的に不動産を借りる際の審査は個人信用情報とは無関係ですので、直接影響するということはありません。

競売にかけられた経緯があったからといってアパートを借りられなくなるということは基本的にはないということです。

ただし、賃貸契約の際に保証会社を利用する場合で、その保証会社が信用情報機関に加盟していれば、対象者の過去の金融事故の履歴を参照することができるので、その場合は審査に通らなくなる可能性があります。

保証会社を使わず連帯保証人で対応できる物件であれその心配は要りません。

 

 

任意売却なら安全に新居の確保が可能

競売で落札者が決定したら、そこから強制退去まではおよそ二ヶ月しか猶予がありません。

競売では引っ越し代を融通してくれることは基本的にありませんし、引っ越し準備のために少し待ってもらうといった交渉もできません。安く買われるだけでなく、こうした事情からも競売に至らないように配慮すべきです。

 

住宅ローンの問題を抱えているのであれば、早めに任意売却を検討することで多くの不利益を避けることができます。
市場価格に近い値段で売ることができ、引っ越し代の融通を受けられる可能性もあります。引っ越し時期も交渉で決めることができるので融通が利きます。

実家や親せき、友人などに迷惑をかけることが無いよう、早めに行動して任意売却を検討するようにしましょう。

(関連記事)任意売却とは?基本的な仕組みやメリットについて

 

 

まとめ

今回は、競売で強制退去になった後の新居の確保について、選択肢や手続き、留意点などを見てきました。

強制退去となった場合、宿無しの状態を避けるには親類や友人を頼りつつ、早急に借り物件を見つけて引っ越し手続きを進める必要があります。

基本的に賃貸にかかる審査に競売の事実は影響しませんが、保証会社を使う場合はリスクがある点に注意してください。早めに当センターにご相談頂ければ、競売を避けて有利な展開が望めるように検討させて頂きます。手遅れになる前にご相談ください。